WEBサイトから抜粋 ★Topへ
@本州、九州、四国の湖沼、池、川の浅いところに群生する浮葉性の多年草。
産地での減少が目立ち、絶滅危惧種。葉は濃緑色で艶があり、円心形で長さ5〜20cm。姫川骨とも書かれる。
花期は5〜10月。濃緑色、3〜5cmの花を付ける。がく片5、その内側にまいた多数の花弁がある。
コウホネより小型。日本の固有種であるので大切にしたい。
A和名 : ヒメコウホネ(←WebLink)
科名 : スイレン科
学名 : Nuphar subintegerrimum
分布 : 日本(本州中南部〜九州)
----------- 特徴 -----------
● 北海道を除く各地の池や沼に生える、多年草の浮葉植物で、5〜9月頃に黄色の花をつけます。
他のコウホネの仲間と違い、浅瀬では葉を立ち上げず水面に葉を浮かべやすい。
● 冬場は一度枯れたようになりますが、地下茎にて越冬します。
● 草丈は高くならず、水面に葉を浮かべ、浅瀬では立ち上がり、地下茎が水底を這うように横へ広がります。
●科学映像館(高知県)ヒメコウホネ(youtube)●その他のWEBサイト
岐阜市の解説から抜粋(←LINK)
@達目洞のヒメコウホネ
金華山東山麓の達目洞に自生するヒメコウホネは環境省レッドデータブックの絶滅危惧II類に指定される
絶滅危惧種であり、市は「岐阜市自然環境の保全に関する条例」において貴重野生動植物種に指定し保護
しています。
ヒメコウホネには葉が小型で丸い「東海型」と、葉がやや大型で卵形をした「西日本型」がありますが、
狭義のヒメコウホネは東海型を指しており、達目洞のヒメコウホネもこの東海型です。
ヒメコウホネ東海型の自生地は、達目洞の他には三重県内の一地域に現存するのみで全国的にも非常に
貴重な場所となっています。開花時期は5月から10月です。
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Aヒメコウホネ保全の経緯
平成4年に植物研究家の故・成瀬亮司先生が達目洞に自生するヒメコウホネを発見されました。
以降、成瀬先生の指導のもと、ヒメコウホネ保全活動が活発に行われるようになり、岐阜市もこの活動を
支援、現在も市民団体や県との協働により継続的に保全活動を実施しています。
平成16年4月には「岐阜市自然環境の保全に関する条例」に基づき、ヒメコウホネを貴重野生動植物種に
指定して採取を禁止するなどの保全を図りましたが、平成19年3月には保全体制を更に強化するため、
同条例に基づきヒメコウホネ自生地を特別保全地区に指定しました。★Topへ
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B自然の宝庫 達目洞
昔ながらの里山の自然を残す達目洞には、金華山を水源とする清らかな水が湧き出して逆川(さかしまがわ)
となり、この清流にヒメコウホネが可憐な黄色い花を咲かせています。
達目洞にはヒメコウホネのほかにも、コクロオバボタルやモリアオガエル、ナガボノアカワレモコウ、
ノハナショウブなど多くの貴重な動植物が生息・生育しており、市内で最も生物多様性が高く、重要な自然
環境を有する地域といえます。
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